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けいおん!! #22 「受験!」

一気に3学期になり受験シーズンに突入、原作とほぼ同時進行になった今回。
おそらく原作側とは予め基本的なあらすじだけ擂り合わせて、アニメ側も別々に作ったと
思われる。そのせいだろうか。

・唯たちが受験。
・純ちゃん大活躍。
・憂を頼って平沢家にて2年生トリオが唯たちのためにバレンタインのチョコケーキ作り。
・さわちゃん、チョコケーキの分け前を欲しがる。
・純ちゃんは澪目当てにチョコ作り。
・唯たちは4人とも同じ大学に無事合格。

大筋は同じなのに、原作とアニメでこうも違う展開になる辺り、それぞれの世界観の解釈
の違いが見て取れてるのが興味深く、一粒で二度美味しいエピソードが出来上がるとは
つくづく創作の世界というのは面白い。
今回は原作にあった2年生トリオによるクリスマスライブが飛ばされたものの、それを
補って余りある 純ちゃんの活躍ぶり。


2年生トリオで先輩のためにバレンタインチョコを作る。そこまではいい。
駄菓子菓子、メモに「グラニュー糖」って書いてあるのに 黒 砂 糖 を梓の買い物カゴに
放り込み、色が似てるからと言い放つマイペース純ちゃんいきなり炸裂。
5話のドーナツといい相変わらず2年生トリオ、それも梓と2人の時は行動が読めない。


それでも、憂がカゴの中の怪しいレシピを見て一緒に作ろうと持ちかけて素早く食いつく
純ちゃんはある意味で素直。梓の躊躇もお構い無しに場の流れを引っ張っていく。
かと思えば湯煎で溶かしたチョコを早速舐めてみたり、ここまで自分に正直だと羨ましい。
このお気楽ポジティブな純ちゃんが、憂や梓と絡むとイイ感じになるのだ。

もしかしたら、純ちゃんは憂という助け船がいることを前提に無茶振りかまして梓を試しに
つついてみたのかもしれない。本当に梓一人で出来るのか、自信があればツッコむはず。
でないと、あの梓に問われて不自然に黙る「間」について説明がつかない。

純ちゃんもお菓子作りに自信が無いから梓を一緒に巻き込もうとしたのだろうか。
平沢家でモコモコスリッパを片方ずつ履いてた光景は、取り合ったのか譲り合ったのか
おそらく前者のような気もするけど、純ちゃんと梓の心の距離の近さをうかがわせる。

と、ここで憂がチョコ舐めてる純ちゃんに「こら〜」と言う台詞に新鮮味を感じる。
今まで憂は「良く出来た妹」で、あまり自分を出すような言動が無かっただけに、ここでは
気のおけない友人関係の中で憂なりに開放的な気分でお菓子作りを楽しんでるのだろう。

事実、帰宅した唯にバレンタインチョコであることを隠してはぐらかし、梓に耳打ちする姿
は、普段はシスコンまっしぐらの憂の心理が唯よりも梓に寄っているとても珍しい場面で
僅かながらも憂の中に新たな一面が生まれてきてるとも言えるかも。


つくづく、2年生トリオはそれぞれの個性が良い方向に影響し合ってる関係で微笑ましい。


それは肝心のチョコ手渡しで煮え切らない梓の本当の気持ちもやさしく包んでくれた。
純ちゃんはさっさとジャズ研の先輩に渡してきて見せて促し、それでも足踏みする梓を
いつもの変な妄想で揺さぶって気持ちをほぐすが、澪FCの娘たちに先を越され昼休み。

このままでは梓はチョコを渡せずに終わってしまうかもしれない。去年のように。
純ちゃんは次の一手で、澪に自分のチョコを渡しに行くと言って梓を連れて行くけれど
澪FCの娘達と違って唯律紬の3人にも小さいながらもチョコを用意する気配りの娘。

13話の夏祭りでも憂と一緒にかき氷の容器を片付けたりと、ちゃんと先輩を立ててる
のは、やはりジャズ研のような大きい部活でやっていけてるだけの事はある。

しかし、ここまでお膳立てされても渡せず廊下の向こうに走り去った梓が、ついに吐露
した胸の内。職員室でさわちゃんと唯たちが交わした進路の話を聞かされて、もうすぐ
先輩達との別れの時が迫ってる、たった一人でその辛さと寂しさを受け止めるしかなくて
心がうずくまる梓を、やさしく純ちゃんは慰め憂も寄り添う。


でも、ここで純ちゃんは諦めない。
放課後になり、部活の時間。ジャズ研も久々に3年生が全員集まるので、梓が心配
だけど行かなければいけない。純ちゃんにも先輩達との別れの時が迫ってる。
一旦去ると見せかけて走って戻り、梓を力強く励ます。梓だけじゃなく、自分も励ます。

先輩達は頼もしくて、一緒に居ると安心できて・・・でも、いつかはやってくる別れの時。
ちゃんとチョコを渡そう、残された先輩達との時間、お互い悔いの無いように過ごそう。
辛気臭くならないで笑顔で先輩達を送り出そう、と。
あの片方ずつのモコモコスリッパは、先輩を送り出す後輩同士の二人三脚なのだ。


そんなことがあっても部室でいつものようにお茶が入る放課後、律とムギが示し合わせ
わざとらしい会話で梓のチョコケーキを所望する。もう知らされていたから。
青春してる梓のことは、先輩のさらに大先輩たるさわちゃんにはお見通しであった。

結局、梓は自分から言い出すことは出来なかったけどチョコケーキを食べてもらうこと
は出来た。やはり、自分から言い出せず隠したつもりでも周囲はお見通しで、外堀を
埋められてからようやく白状する展開はいつも通り。
こういう性格だから、梓は軽音部でも2年生トリオでもいじられキャラになるのだろう。

受験から解放された唯たちと梓で5人揃って久々に過ごす放課後、雪の降りしきる外を
眺めている部室は暖かい。今年はエアコンが入ったけど、それだけじゃなく心も温かい。
先輩達に囲まれ、先輩達から与えてもらった暖かな時間。
そんな先輩達の存在感をあらためて感じた梓は、梓なりのお返しを決意する。

10円x100回。憂のお百度参りを真似て精一杯の願掛け。
アルバイトしない高校生のお小遣いで1000円のお賽銭は大きいし、自分以外の人の
ためにするお参りだから、必死な梓の気持ちを神様もきっとわかってくれるに違いない。


後日、合格発表の日。
2年生トリオの居る授業中の教室に突如、憂が机に突っ伏する音が聞こえる。
合格発表のメールだと気付いた純ちゃんが慌てて視線を合わせた梓の表情は感極まり
吉報を伝えていた。

絵文字で4つの「サクラサク」。神様に想いは通じた。

きっと純ちゃんのケータイにもメールは届いてたかも知れないが授業中はケータイ禁止
なのだろう、おそらくカバンの中。憂と梓はそれでも唯たちのことが心配で教科書を立て
ケータイを隠しながら今か今かと連絡を待っていたのだ。

BGM「Happy End」が奏でる喜びの瞬間に、言葉はいらない。


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(おまけ)
書きたいことが一気に噴出してしまって纏まるのに時間が掛かった22話。

ほとんど2年生トリオの視点を中心に書いたものの、3年生側視点で描かれていた
雪降る受験日の朝の、凛とした静謐な空気は懐かしい記憶を思い起こさせる。
本当に受験の頃はよく雪が降る。

京アニ得意の季節感や空気の温度感の描写が梓の気持ちとリンクし、どんな言葉より
ハッキリと梓の心情を伝えてくれる。
そして、純ちゃんがさり気なく梓のそばにいて、憂と一緒に2年生トリオで支えてる。

唯と対になるもう一人の主人公、梓を中心に同じ時間軸で3年生組と2年生トリオの
別々の視点から同じ物語が進行するという、2期の型がようやく完成した瞬間だった。
これが成り立つにはそれぞれが面識あって人間関係が繋がっていないと成り立たない
わけで、最後のピースとなる純ちゃん強化が実ったからこそ出来たと言える。

13話で純ちゃんは憂梓の友達として3年生組と合流し7人揃って夏祭りを楽しんでいて
15話で丸々1話使ってマラソン大会という特殊なシチュエーションを用意し、純ちゃんと
軽音部のメンバー全員との直接対面をセットした力の入れようを見てその後に期待して
いただけに、先週は暇さえあれば22話を繰り返し観ていた。これを待っていた。
梓視点のエピソードが増えるほど、純ちゃんの役割も大きくなるだろう。

やっぱり、来年の軽音部に1年生が入ってくるかどうかに関わらず、純ちゃんと憂には
梓を支えてあげてやって欲しいと願わずにはいられない。

次回以降は受験のプレッシャーが無くなり、卒業とその前後のエピソードに向かっていく
だろうけど、あと気になるのは梓と軽音部の存続。どんな結末を迎えるだろうか。

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